「予想」というものがなぜ価値を誇り、困難を極めるのか。
それは過去を顧みる事、現在を把握する事とは比較ならない、
「未来を占う」という神聖な行為であるからと私は思います。
特に「競馬予想」における対象は馬です。
馬は当然理性を欠き、各々に異なる能力・性質・性格をはらんでいます。
それらに騎手・気候・臨戦過程などあらゆる要素を加え、予想をせねばなりません。
たとえ完璧な予想を構築しても、たった一つの不利で壊れてしまう事もあります。
例えるなら「競馬予想」は水の中の水晶を一発でつかむ事。
そして恐ろしい事にその挑戦は誰にでも許され、いくらでも賭ける事が出来ます。
実際、プロと呼ばれる競馬誌の記者たちでさえ確実な利益は出せていません。
ここまで書くと、どうあがいても無理という気がしてきますが、唯一希望はあります。
競馬には宝くじなどとは異なり、「答え」があるからです。
その答えを解き明かす事ができれば、少なくともヒントを導く事ができれば、
水の中の水晶のありかを見透す事ができるはず。
しかしそのためには長い経験と膨大な知識が必要になるでしょう。
そしてその両者を兼ね備えている人でさえ、
綿密な分析、好機の判断、そして努力の継続を怠れば、すぐ真実の道から外れます。
大切な事項は、当週十分な分析を行い、その結果を当日予想へと直結させる事。
そして投資は純粋な自信がない限り、出来るだけ避ける事。
そして最後に、本番のレースをもってきっちりと反省点を導き出すこと。
いつか海深く沈んだ水晶を掌握するために、
私はその努力をこれからも続けていくつもりです。
【情熱理論・大全】
<データ編>
「雨は全ての要素を揺るがす」
「少頭数なら先行馬」
「オッズが変だと感じた時こそチャンス」
「パドックは慎重派だけに許された判定時間」
「調教師のコメントは7割気休め」
「体調不良の情報が公表される事は断じてない」
「1−2番人気ではまず決まらない」
「一度ワンツーしたペアではまず決まらない」
「人は新しいものを、オッズは上がり馬を好む」
「買える最低ラインは11番人気まで」
「万馬券は狙わなかった時に獲れる」
「牝馬重賞は荒れない方がおかしい」
「2歳戦は買うだけ無茶」
「最も加齢が響かないのが短距離界」
「低レベルなレースほど荒れる」
<馬編>
「将来性は馬名にあり」
「戦績の浅さで斬れる2、3歳戦」
「2歳王者の将来に期待するな」
「底が見えても成長するのが3歳馬」
「古馬戦における3歳馬はお飾り同然」
「一番強いのは秋の4歳・春の5歳」
「クラシック活躍馬の下降期はおよそ5歳秋」
「高齢馬の大敗は引退宣言」
「G1における6歳以上は危険度大」
「テン乗り、鉄砲、まず斬ることを検討」
「前走不利を受けた馬をまずチェック」
「道悪がダメな馬は案外少ない」
「気性難の馬はここぞで沈む」
「持ち時計はアテにならない」
「重傷からの復帰馬はモロさに注意」
「結局勝つのはSS産駒」
「2着病の馬に旨味はある」
「地方馬の存在は幽霊同然」
「G1馬とG2馬の間に大差あり」
「堕ちたヒーローの復活は夢」
「堕ちたヒロインの復活は夢のまた夢」
「常に人気になる低質馬は見限ったもん勝ち」
「常に人気がない上質馬は見つけたもん勝ち」
「一度雌雄を決した古馬同士の逆転は起こりえない」
「ノド鳴りの馬は湿度をチェック」
「社台と金子、人気薄でも脅威」
「素人低支持かつプロ高支持の馬が狙える」
「海外馬は軸厳禁・押さえ少数」
「好調の上がり馬<不調の実績馬」
「福を呼ぶのは一発屋ではなく堅実馬」
「狙った馬は3回買え、見捨てた馬は2度と買うな」
「昨年度覇者ほど怖い者はいない」
「得意距離・得意コースはその馬の不動の才能」
「一番強い馬は何が何でも斬るな」
<騎手編>
「分からない時は騎手で選べ」
「ローカルレースは一流騎手を最優先」
「一流騎手の騎乗馬選択はアテになる」
「外国&地方騎手・横典は初乗りでもマーク」
「武豊が一番怖いのは4〜5番人気」
<G1編>
【フェブラリーS】:最も話題性のある馬が勝つ、距離短縮組が格段に強い
【高松宮記念・スプリンターズS・安田記念】:まずは前崩れを想定
【桜花賞】:大外不利・魔のペースはもう使えない、来年からさらに難易度アップ
【春秋天皇賞】:最も格式高い馬が勝つ
【NHKMC】:狙いが定まりにくいG?、強いて言うならクラシック敗退組。
【オークス】:桜は過信禁物、そこから誰が化けるかが焦点
【ダービー】:本当に勝ちたい馬はトライアルを経由してくる
【宝塚記念】:毎年何かが起こる、意外と上級者向けのG1
【秋華賞】:平穏/波乱の判定が重要、その年の全体レベル次第
【菊花賞】:スタミナ×スタミナ×スタミナ
【マイルCS】:四大スピードG1の中では唯一先行馬が残りやすい
【女王杯】:最も荒れない牝馬重賞、古馬基本
【JC】 :出来るだけ海外馬の印を押さえる事がポイント
【阪神JF】:別名「最難関G1」、とりあえず手は出さない方がいい
【朝日杯FS】:2歳重賞の中では比較的獲りやすいレース
【有馬記念】:人気は3歳馬に集中、強い古馬がいれば頼りになる
<総括・三大理論編>
『結局、一番重視すべきは潜在能力』
『オッズの3大盲点=血統・展開・体調』
『好きな馬はとりあえず買ってあげましょう』